杜鵑草/6-8

「・・・あなたの筋書き通りに、わたしたちは踊らされたわけですか」
「ご名答。
 そう答えられるってこたぁ、あの狂女のダンナを斬り殺したのが 緋村だっていうのも推察してるな?」
やはり。
解っていたこととはいえ、こうも軽く肯定されると巴は悔しくてたまらない。
「あーあ、全く可哀想だよなぁ?
 維新のためとはいえ、緋村に斬り殺されて。
 残された妻は嫁ぎ先から用済みとばかりに追い出され。
 息子は跡継ぎだからと奪われ、赤ん坊は女の子だから 不要だってんで、殺されちまってよぉ」
「赤ん坊、ですって?」
ざあ、と顔から血の気が引くのがわかった。
あの女性に、もうひとり子どもが居た?
・・・殺され、た?
飯塚は世間話でもしているかのように、 相変わらず薄ら笑いを浮かべたままだ。
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