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杜鵑草/6-4
「・・・みつけ、られないの?」 「・・・ええ」 「わたしの腕の中に、戻らないの?」 「ええ」 「どこにも、居ない?」 「ええ」 女は剣心の腕に縋り付くようにして、身体を震わせた。 凍えているからではなく、突き付けられたその真実に。 怯え、震えている。 それがたまらなく心細げで。 たまらなく儚げで。 剣心は彼女の肩をそっと抱いた。 「ど、うして」 頬骨の浮いた貌を、剣心の細い肩に押し付けて。 女はぼんやりと呟く。 「どうして、殺さないといけないの? お義母さま、この娘(こ)は要らないのですか? 坊やを取り上げて、そしてこんな小さな“やや”すらわたしに 残してはくれないのですか?」 ■次へ ■剣心・巴その8へ戻る Worksへ |