杜鵑草/5-1
にっこりと女は笑うと、またぱしゃぱしゃと水を踏む。
なんと言い返してよいのか解らずに、 剣心はただ呆然とそれを見ているしかない。
女は幾度か、きょときょとと辺りを見渡し。
また水面に向かって足を振り下ろす。
(宝探し・・・赤子を探してるのか?)
漸く固まっていた口を剣心が動かし「あなた、は」と 云いかけた時。
「居ない!」
女が驚くほど甲高い声で叫んだ。
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