杜鵑草/4-11
ぱしゃ ぱしゃ
水を踏みつける音。
飽くことなく、同じ律動で。
ぱしゃ ぱしゃ
剣心がゆっくりと川辺に近づく。
音は途切れない。
やや肌寒い風が、吹き抜けた。
剣心の背筋がぞくり、と震える。
水を踏みつけ続けていた女の動作がぴたりと制止した。
振り返る。
空洞の、暗い瞳が。
剣心を射抜いた。
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