杜鵑草/4-1
宿屋の女将は巴に済まなそうに頭を下げた。
「ほんま、人捜しまで手助けしてもらうなんて。
盗られた金を取り戻してもらっただけでもありがたいというのに。
・・・まったく、お礼の云いようもございませんよ」
巴も戸惑うように首を振って「お互い様ですから」と 何度も気にしないように女将に告げた。
「緋村は、ああいう人なんです。
本人はそれで満足しているのですから、 本当に気になさらないでください」
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