杜鵑草/4-2
剣心が正気を失っているという女を捜しに出てから。
すでに半刻近く経っていた。
この辺りの地理に詳しくない故、手間取っているのだろう。
それでも巴は剣心が女を見つけ出すと信じている。
・・・彼は、そういう人だ、と信じている。
「あの」
巴はまた頭を下げようとした女将を制して。
躊躇いがちに訊いてみた。
「その、女の方ですけど」
「はい、何でしょう?」
女将は何でも訊いてくれとばかりに膝を寄せた。
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