梅にも春/8
最近の明良は武芸だ、塾だ、と忙しくなり 巴とは頻繁に会わなくなってきていた。
ご家人の次男坊だからこそ、人より秀でなければ、ただの家の厄介者に なるばかりだ。
だから彼も今必死なのだとは巴は理解している。
―――それでもやはり、淋しいものは淋しい。
ああ、なんて我が儘なのかと、反省して。
そして偶然出逢えたふたりのこの時間を、大事にしたいと思い直し、 彼女はやっと顔を上げて、微かに笑む。
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