梅にも春/6
そしてふと、 ああ、明良さまこの前よりも低い声になっている、と唐突に気付く。
俯いたまま、視界にはいるのは袴から覗く彼の足元で、
それはこの間会った時よりも、太く逞しく成長しているように見えた。
そんなことを考えていると巴は胸が締め付けられるような感覚に 襲われて、再び恥ずかしくなってくる。
そのまま顔が上げられなくなった彼女の様子を眺めていた明良は、 彼女には気取られないようにそっと柔らかく眼を細めた。
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