戀(こひ)/15

並の動きではなかった。それなりの鍛錬を積んでいるに違いない。
それにしてもこんな堅苦しい着物でよくもまあこれだけ動けるもんだ・・・
妙な感心をしながら、左之助は肩の土埃を払う。

「その悪の字・・・」
くれはが小首を傾げて笑う。
「まさにぴったりですのね」
「・・・・・・」
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