戀(こひ)/14
「おい」
一番身体の大きな男の後ろ襟を摘んで左之助が声を掛けた。
―――ほんの一,二瞬で片を付けると男達は這々の体で走り去った。
左之助はじっと己の背中を見ているくれはに気付き、彼女の前に立つ。
「危ないところを助けていただいてありがとうございました」
女は深々と頭を下げた。
「・・・危ないようには見えなかったけどな」
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