戀(こひ)/11

「・・・まあ、なんとなく事情は呑み込めた。 あんたがここに来たのも何かの縁だ、少しは力を貸すぜ」
咳払いをしてすぐに我に返ると左之助はそう切り出した。

ざっと立ち上がって左の手のひらに右拳をぶつける。

「一週間後にまた来てくれ。修たちにちいっと調べさせるからよ」

それから思い出したように、
「そういや、あんたの名は?」

女は柔らかな表情で答える。

「・・・くれは」
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