天の供物・師走/5
それは大晦(おおつごもり)を目前にしていた夜。
どこの寺社も、新年の支度でばたばたしているというのに、 風変わりな住職のこの寺だけは妙にいつも通りで。
陽が落ちれば早々に障子を閉め、日課の経を上げ、住職が 眠りに就く前の楽しみである茶菓子に手を付けようとしていた、その時。
彼と、『彼女』は来訪したのだ。
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