彼方/9
「え・・・」
もしかすると自分は抜刀斎に助けられたのか?
ようやくその事に気付いて、少年はやや腰を浮かせた。
「どうして・・・、僕は貴方にとって敵方なのに」
抜刀斎は無関心な表情のまま、口を動かした。
「・・・震えてたから」
そしてゆっくり少年の方を見る。
「震えながら、生きたいって思ってただろう?」
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