彼方/8
刺さるような視線を感じてゆるゆると顔を上げる。
「ひっ」
その眼光だけで、刀を落とした。
「抜けば、斬る」
抜刀斎はそれだけ言うとその底冷えのするような眼光を解いた。
瞬時に強ばっていた身体に柔軟さが戻ってくる。
格の違いを認識して、少年はどうしようもない敗北感に打ちのめされる。
「そうだ。しばらくそうしていれば、今日は生き残ることが出来るだろう」
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