彼方/7

―――人斬り抜刀斎。あまりに知れ渡っているその名を。

(敵、だ)
忘れていた恐怖が再び甦った。
がたがたと震える右手で必死に刀を握る。
どうしよう、どうしよう、と混乱する中で身体だけは繰り返した訓練を 反芻するように動き、刀を抜こうとした。
が。

ずん

胸に重力が落ちてくるような感覚がした。
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