彼方/5
縺れる足を必死で動かして少年は付いて行く。
相変わらず腕はしっかり掴まれたままだ。
ふと少年は己の左腕を掴んでいるその手がやけに華奢なことに気付いた。
初めて視線を上げてその背中を見る。
殆ど自分と変わらない、大きさ。
昨日までがっしりした体躯の男達に囲まれていた少年にはその背中が とても細くて小さく思えた。
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