彼方/4

そのままぐいっと少年は引き起こされる。
鈍くなってしまった頭で少年は懸命に現状を把握しようとした。
だが彼のそんな混乱した状態に構わず、“誰か”は少年の腕を掴んだまま ぐんぐんと歩き進んで行く。

「だ、だれ・・・?」

掠れた声でそう言うのが精一杯だった。
味方なのか、敵なのか、それすらも訊けなかった。
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