花隠れ・二章/9

巴は剣心を暖めるように抱いた。
これ程寄り添いながら白梅香の香りがしないことも 不思議には思わない。

「・・・こうしていられるだけでいいんです・・・ 人斬り抜刀斎も、臆病なあなたも、あなたの恐れや後悔も 全て、抱いてあげられる・・」 

心に染み通る声。
止まらない涙が、巴の膝を濡らしてゆく。
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