立葵/22

恵は振り返って後から歩いてくる剣心を待った。
「・・・余計なことしました?私」
「いいや。 恵殿には変に気を使わせてしまって済まなかったでござる」

普段と変わらない微笑みに恵は少し安心する。

「あの娘の母親からさっき亡くなったご主人のことを訊いたんです・・・剣さん、知りたいですか?」
迷いはなくすぐに応えは返ってきた。
「もう、いいでござるよ」
「そうですか――では、私も忘れます。」

ふたりは今度は肩を並べて歩き出した。
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