立葵/17

「あ、恵先生!!」
「お華ちゃん、今日は。 お母さんを看に来たの。しばらく其処のお兄さんと遊んでてくれる?」

華はちらりと剣心を見上げた。
数日前、彼にぶつかったことなど覚えてはいないようだった。
「わかった。どのくらいで済む?」
「四半刻もかからないわ」
こくりと頷いて少女は土間から出た。
剣心は恵の顔を見遣ったが彼女はただ黙って敷居を跨いだ。
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