立葵/9
「ついこの間、確かに見覚えのあるものを見かけた。 ―――おそらく、拙者が人斬りだった頃に。 でも確証はない。 印象に残っていた、というわけでもない。 そう、ただ脳に残っていた物が呼び覚まされた、みたいな・・・」
「なんでえ、それ。 俺にはさっぱりでぃ」
がりがりと溶け残っている飴を噛み砕くとすぐに焼き烏賊にかぶりつく。
「お主に食い合わせとかは無いようでござるな・・・」
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