立葵/5
それは剣心に対して心配した彼女が良く見せる仕草で、彼はそれに気付くと ふっと笑みを浮かべて 頭(かぶり)を振った。
「何でもないでござる・・・ただの見間違いかも知れぬし」
剣心はそう言って左手に提げた味噌の壷を抱え直して 居候先である神谷道場へ帰ろうとする。
「恵殿はまだ往診が?」
「え?・・・ええ」
■次へ
■剣心・恵その1へ戻る
Worksへ