さんにんになる日/16
そのまま剣心の首に両腕をまわして。瞼を閉じる。
「家族で居ても、淋しいときはあると思う。 だけどそれは独りの淋しさとは違うし、―――淋しさを埋めるために 誰かを求めることは―――けっして悪いことじゃないよね」
はにかむように笑って、そして薫はまわした腕をほどこうとした。
だがしかし今度は剣心が離れかけた手首を掴んで薫を抱きしめる。
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