さんにんになる日/16

そのまま剣心の首に両腕をまわして。瞼を閉じる。

「家族で居ても、淋しいときはあると思う。 だけどそれは独りの淋しさとは違うし、―――淋しさを埋めるために 誰かを求めることは―――けっして悪いことじゃないよね」

はにかむように笑って、そして薫はまわした腕をほどこうとした。
だがしかし今度は剣心が離れかけた手首を掴んで薫を抱きしめる。
■次へ
■剣心・薫その1へ戻る

Worksへ