天衣/17

「わたしは生きている『おんな』です。 醜いものも、火のような激しさも、嘘を吐く器用さも、利己的な 狡さも・・・全部ひっくるめて持っています。だから」
珍しく目が泳ぐ彼の頬を両手の平で包み込み、視線を固定させる。
互いの眼球を、これほど近くで見たのは、剣心が反射的に巴に刃(やいば)を向けて以来だった。

「だから、そんな風に、視ないでください・・・不愉快です」
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