天衣/13

つい先刻まで『男』の表情(かお)をしていたのに、今はもう少年のそれに変わっていた。
「・・・ほら、天女の羽衣伝説を知ってるだろう?」
「はい」
「君は、自分の意志で此処に居ると言ったけれど、真実(ほんとう)は。 俺が君を此処に縛り付けてるんじゃないかと思ったんだ。 羽衣を盗んで、天女を地上に縛り付けた男のように」

否定しようとして、咄嗟に唇が動かなかった。
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