天衣/6
「どうして、『白』なんだ?」
暮れ泥(なず)む陰と陽の境の空へ、彼はじっと面(おもて)を向けたまま、 言葉の続きだけを紡いだ。
―――こくっと僅かに喉を鳴らして、巴は繕っているはずの着物から、自身の身につけている小袖に 視線をずらす。
『白』の、小袖に。
「・・・・・・気に、なりますか?」
「喪の色・・・だろう?」
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