天衣/5
「どうしてなんだ?」
唐突な質問に、思わず巴は繕い物の手を止めた。
相変わらず窓の縁に座り込んで、京都の街の空を見上げているのに。
彼の注意は、その天空ではなく、彼女に在るようだ。
「何が、ですか?」
ゆっくりと呼吸して、再び針を運びながら、巴は訊き返す。
彼の『問い』にまるで身構えるように。
両肩に、変な力みが入った。
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