甘露/18
彼が慌てだした所で、巴はやや冷静さを取り戻し。
離れてしまった彼の手首を握り、再び引き寄せる。
「・・・うさぎ」
「え?」
「白くて美味しそうでしょう?うさぎのあめ細工」
「あ、じゃあ俺は・・・」
彼女の耳元に口を寄せる。
「君から、もらうよ」
おおおお、と遠くでざわめき。
山車を中心に、迸る生命力が。
境内を覆った。
完
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