天衣/1
警鐘だ。
何に対してなのかは解らないが、きっとこれはそうだ。
淀む気体の底で、白い影が浮かび上がる。
ひゅるひゅると海藻の如く、蠢く影もある。
夢の中で、これは夢だと認識している自分を嘲笑(わら)いながら。
何かで汚れた自分の足が、ゆっくりと白い影へと踏み出してゆく。
■次へ
■剣心・巴その4へ戻る
Worksへ