refrain/9

人の波に逆らうように、もと来た道を走り出す。
炎が創りだした、高温の強風がちりちりと髪や頬を焼いた。
「あ!」
脚を誰かに引っ掛けられて、仰向けに身体が傾いだ。
この体制では、滅茶苦茶に踏み潰される、と目を閉じた時。
ぐいと腰に回った腕が、巴を強引に引き寄せた。
そのまま肩を抱かれて、華奢な胸板に頬をぶつける。
「・・・え?」
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