夏祭り/15
「・・・・・・っつ」
頭を抱え込んで剣心は蹲る。
どん
どん
ぱりぱりぱりぱり
盛大な歓声を上げる観衆の中で痛む頭を抱える剣心と 花火の音に怯える彼の小さな息子だけがしゃがみ込んで目元を潤ませていた。
一口食べると、巴はどんどんと剣心にかき氷を掬っては差しだしてきた。
挙げ句、娘まで嬉しがって(彼女は純粋に喜んでいたのだが) 今にも零れそうなほどのかき氷を匙に乗せて「どーぞ、どーぞ」と 彼の口に運ぶ始末だった。
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