夏祭り/14
「さあ」
くだらない論を展開して現実逃避している場合ではないことに やっと剣心は気付いた。
キンキン、キンキン、幻聴を盛大に奏でながらその氷の山は近づいてくる。
「はい、口を開けて」
にっこり。
巴が滅多に見せない満面の笑み。
釣られるように剣心の唇が開いた。
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