夏祭り/13

「早く頂きましょう。
 せっかくですのに溶けてしまいます」
「・・・う、ん」
「ぐずぐずしてたら、次の花火がどんどん打ち上げられてしまいますよ?」
巴は能面のように無表情でそう言い放った。
腹の底では笑っているくせに、表にはまるで出さない。
彼女が十代の頃、無表情が常であったことがこういう時に活かされているのか。
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