夏祭り/11

剣心の目の前には冷えた水滴をたっぷり付けた、椀があった。
白く透き通った、氷の小さな破片。
所々崩れているのはおそらく水密をたっぷりとかけてあるからだろう。
「おとうさんの!!」
毎日毎日顔を会わせている愛しい愛娘がへらっと笑って 剣心の前にかき氷を差しだしている。
「おかあさんと一緒に食べてね。
 こっちはあたし達で食べるから」
剣心が椀を受け取ろうとしないので娘は母親にちょこんとそれを渡すと もうひとつのかき氷を弟と食べ始めた。
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