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散り菊/16
そうしてふたりはくすくすと笑い合った。 彼女の、肩に鎖骨に胸に、赤い印が散らされていた。 彼女からは見えないが彼の背中にも、彼女の爪痕がうすく残っている。 お互いが残した痕が愛しくて。 その痕が薄くなってゆくのが名残惜しくて。 剣心は再び彼女の鎖骨辺りをきつく吸い上げた。 巴はそんな彼の肩胛骨に再び爪を立てた。 「痛いよ」 「痛いです」 同時に吐き出された言葉にふたりは顔を見合わせて、 同時に吹き出した。 完 ■次へ(陽に晒された思考の行方) ■剣心・巴その3へ戻る Worksへ |