散り菊/15
夢から覚醒した時、彼女は 髪を弄られているのが解った。
ゆるゆると目蓋を開けて、隣を見る。
彼が、幾度も幾度も彼女の髪を掬っては落とし、 落としては掬っていた。
普段は引き詰めている彼の長い赤毛は 彼が動く度にさらさらと流れる。
剣心は巴が起きたことに気付いたがそのまま 彼女の髪を弄り続けた。
巴も黙ったまま、赤い鬱血が残っている白い腕を伸ばして 剣心の髪を掴む。
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