散り菊/8
(・・・こんな時代だし、緋村さんの勤めが勤めだし。 おそらく巴ちゃんもなんらかの重荷を背負ってるんだろうが)
ついと視線を落とせば巴の酔ってほんのり赤くなった右手を剣心の左手が しっかりと包んでいる。
嘆息と微笑みとを器用に同時に表しながら、女将は声を張り上げてふたりに 小鉢の料理が如何に手の込んだ物か、説明を始めた。
(それでも、男と女が互いを必要とするんなら・・)
男の勤めも女の重荷も、押し流されてしまえばいい、と老婆は思う。
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