終起点/12
幼女は肩車はしてくれても、自分の話を一向に聞いてくれない父親に怒って、 彼の頭をぺしぺしと叩(はた)いた。
「こら、こら」
思わず剣心が頬を膨らませ、子供に怒ったような顔を見せると、 子供はさも可笑しそうにころころといつまでも喉を鳴らす。
肩から下りて、剣心の胸に顔を擦り付けながら、また笑う。
そんな子供の笑顔を見て、巴も声を立てて笑った。
狭い家の中が、それだけで幸せに満ち溢れ、輝く場所に思える。
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