手探り/13

不可解と言ったように首を傾げる巴の手を漸く離して、剣心はさっさと部屋の隅に行ってしまう。
そしていつものように片膝を立てて、刀を抱えたまま、目蓋を閉じる。

「緋村・・・さん」
小さく呼んでみても返事はなく。
怒ったような、戸惑っているような、不機嫌そうな表情(かお)で彼は 仮眠を始めた。

「緋村さん」
最早彼に聞こえなくても構わないような声で。
もう一度彼の名を呼び、反応のないことを確認すると 巴はそのまま裁縫を始めることにした。
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