手探り/14

暫く繕っているうちに彼女は ふと袂の紅の入った貝を思い出し、明日には返さなくてはと考える。
そして、先程帯に結んだ赤い鈴をまた外して。
眠る彼の近くにそっと置く。
彼がまた気付いて拾うように。
自分に渡してくれるように。



―――ふたりとも、
己のその行動に答を見つけようとしていない、頃。

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