手探り/11
次の言葉を待っていた 巴は、自分の目の前で突っ立ったまま動かない彼を不思議そうに眺めて、徐に 彼の固く結ばれた髪の先を摘んでつんと引っ張ってみる。
「・・・痛い」
「あ、良かった。ちゃんと反応できるんですね」
「・・・・・・」
「もう一度引っ張っても良いんですか?」
綺麗に動く、彼女の口元にばかり目が行った。
微かに跳ねる真っ白な喉元の隆起に、鼓動が早まってゆく。
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