手探り/10

ころん、鈴が落ちた。
屈み込んでそれを拾って、巴に渡す。
「・・・よく落とすな」
小さな赤い鈴は巴の白い手の中に収まって、くぐもった音を響かせた。
「昔から、なんです。  失ったと思うとひょっこり出てきて」
「君は・・・」
「はい?」

どうして此処にいるんだろう。

喉まで出かかった その疑問を剣心は口にすることはなく。
先程巴が強引に青年に渡された、錦の小袋のことを思い返してみたりした。
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