影見/24

「俺は馬鹿だ」
「・・・あ、の」
「一瞬これまでがあの湖に映った世界のように、影なら、と考えた」
「・・・・・・」
「京都で、あれだけ人を斬っておいて―――それが全て虚像ならって」

下唇を噛み締めて、悔しそうに
「影は全て現実を模してるだけなのに。  本当はこの、里の暮らしこそが虚像なのに・・・・・・・!」

吐き捨てた。
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