影見/23

剣心は暫し瞬きもせずに彼女の黒目がちな瞳を覗き込んだ。
それから不躾だったと思ったのだろう、慌てて顔を反らすと すたすたと歩き出す。
それでも左手で彼女の右手をぎゅっと握ったまま。

かなりの早さで剣心は歩くので半分巴は引きずられる形になった。
転びそうになって慌てて声を掛ける。
「あ、あのっ・・・」
すると突然立ち止まった剣心はくるりと彼女の方を向いた。
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