影見/5
翌朝早くふたりは連れだって山へと向かった。
朝露に濡れる道を、時に剣心が巴に手を差し伸べながら、登ってゆく。
細い獣道の草を踏みしめる度に、濃い緑の匂いが立ち込める。
やがてふたりともうっすら胸元に汗を掻き始めるが、 それでも山が深くなるにつれて色づいた樹々を目にするようになっていった。
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