影見/4
思った通り、彼女は目を大きく瞬かせて無表情に剣心を見ているだけだ。
しかしこの頃はそうした仕草も可愛く思えるのだから 本当に恋は盲目である。
「君に、見せたいものがあるんだ」
柔らかく微笑って、それから剣心は照れたように俯いた。
数瞬後巴はほんのり頬を赤らめて、頷く。
勿論、無表情なままだがそれでも瞳が少し潤んで、小さな唇が うっすら甘い吐息を吐いて。
幼い恋人達はこうして手を繋いで、家の中へ入っていった。
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