銀の砂/13

左手の親指の爪を噛んで巴は幾度も彼が帰ってくるのではと 視線を戸に移す。
そして幾度もそんな自分に気づいて自分を嘲笑(わら)う。

違う。私はひとりでも平気だ。
私はもうとうにこんな少女じみた恋はしない。
・・・私は・・・。
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