銀の砂/10

剣心は川面の月から頭上の月を見た。

巴と出会う前、己の心は荒んでいた。
日々の積み重ねが苦痛の積み重ねだった。
気持ちが澱んで思考もくすみ、 どうして自分が刀を振るっているのかも わからなくなってきていた。

「巴・・・」
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