赤蜻蛉/28
「―――でも俺はやっぱりまだ子供なんだ。
君がこうしてこの腕の中に居てくれるだけで、嬉しい」
とくとくと、彼の鼓動が聴こえた。
前にこうして彼の音を聴いたのはいつだっただろう。
巴は抱きしめてくれる剣心の背中に手を回してぎゅっと着物を掴んだ。
瞳を閉じて、もう一度彼の音を聴く。
「・・・違います。
好きだから、怖いんです」
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