赤蜻蛉/29
小さな声。
でもそれは確かに剣心に届く。
力を弛めて、彼女の顔を覗き込んだ。
普段、白い彼女の肌がほんのり紅く染まってかわいいと思う。
額と額を合わせて剣心は笑った。
「・・・じゃ、俺達は変な風に遠回りしてお互いを見てたんだ」
「ええ」
「今からは、間違えないようにする」
「・・・私も」
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